ミエン集落のコミュニティベーズドツーリズム

(VOVWORLD) - 先ごろ、ハノイの観光局とハノイ郊外にあるバービー県人民委員会は、バービー県バービー村のミエン集落にあるコミュニティ観光サイトの発表式典を行いました。

ミエン集落は、昔から地元にある薬草を利用して、様々な病気を治療することで有名となり、観光客にとって、薬草療法を体験できる興味深い目的地となることが期待されています。

ミエン集落のコミュニティベーズドツーリズム - ảnh 1(写真:Hoang Quyen)

ハノイの中心部から約 60 キロメートル離れたところにあるミエン集落は、バービー国立公園に隣接し、多くの渓谷、丘、滝、小川があります。ミエン村の住民の大多数は少数民族ザオ族です。昔から、地元の人々は、主に山や森でクズウコンを栽培し、伝統的な薬草を収集して加工することで生計を立てていました。

現在、この集落にある世帯の80%がバービー山で薬用植物を栽培、収穫、加工して、病気の治療に利用しています。ミエン集落を訪れた観光客にとって最も印象深いことはこの集落の清々しく新鮮な空気と薬草の香り漂う道です。ミエン集落の薬剤師チェウ・ティ・ズンさんは次のように語りました。

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「昔、地元の人々は山奥に住み、病院に行く経済的余裕がなかったので、自然療法を用いて家族や周辺の人々の病気を治しました。その後、その病気治療の方法が現在の世代から次の世代へと伝えてられてきました」

かつて、ザオ族の人々は、新年や年末を迎えるとき、あるいは家に大切な来客を迎えるときにのみ、森から薬用の葉を集めて、お湯を沸かして入浴していました。現在、ミエン集落の村人たちは、薬用の植物を入浴剤として使う習慣を観光商品にしています。

ミエン集落を訪れた観光客はハーブによるフェイシャルケア、ハーブで洗髪、足浴、入浴、ハーブによる首や肩のケアなどを体験できます。これは多くの観光客がミエン集落を週末の目的地として選ぶ理由となっています。

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「足浴してから、とてもすっきりして、心地よくなりました。また、足を浸しながら、女性たちがマッサージしてくれるので、血行がよくなり、より元気になる感じです。」

ミエン集落に足を運ぶ観光客はザオ族が薬用の植物で調理した料理を味わうことができます。ミエン集落の住民の一人は次のように語りました。

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「村人は薬用植物を料理の食材として使っています。たとえば、ザオ族の餅バインザイは木の葉で作られた染料で染められ、特別な色があるほか、健康にも非常に良いです。もち米とかぼちゃの煮もの、風生姜、山鶏を混ぜて煮たものは、産後の女性にぴったりです。風生姜は、風邪や手足の冷えに効果があります。あるいは、豚肉をヤムイモ、クコの実、赤いリンゴと一緒に煮込んだ料理も栄養価が高く、腎臓が悪く生理機能が弱い人に用います。あるいは、野菜料理には、解毒し、炎症を軽減する効果があります」

ミエン集落のコミュニティベーズドツーリズム - ảnh 2(写真:Hoang Quyen)

ミエン集落のコミュニティベーズドツーリズムについて、トラベロギー社のブー・バン・トゥエン社長は次のように述べました。

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「ミエン集落はハノイをはじめ、ベトナム観光にとっても非常に潜在的な地方であると思います。ハノイのすぐ隣にはミエン集落のような美しい景色とロケーションを備えた場所はほとんどないからです。ここには多くの山と森があり、長年来、何世代ものザオ族の人々はここで多くの有名な薬用植物を見つけたり、病気の治療に利用したりしました。したがって、人を観光活動の核とし、コミュニティベーズドツーリズムを運営することはユニークな観光商品となります」

ミエン集落の観光商品はバービー県だけでなく、ハノイのユニークな観光商品であり、ハノイの観光商品の多様化に寄与しています。


 

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